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カテゴリー:思う、感じる、伝える2010年08月26日

JBNセミナー

今日は日本橋で工務店サポートセンター主催の勉強会に出席してきました。
テーマは、『木材の腐朽・劣化・シロアリ対策』。

※シロアリやシロアリの糞の写真が出てきますので、虫が苦手な方はここから先はご注意ください。

京都大学・生存圏研究所教授で農学博士の吉村剛先生を招いて
約3時間の講習が行われました。

20100826a.jpg

なかでも関心が高かったのが「アメリカカンザイシロアリ」の話。
以前、NHKでも特集されて話題になりました。

これまでの防蟻対策がほとんど利かず、濡れたり、腐ったりしていない
乾いた木材でも食い荒らしてしまう外来種の厄介者です。

20100826b.jpg
吉村先生持参の生きた「サンプル」です(笑)

東京でも中野区などで既に被害が広がりつつあり、対策の必要性が叫ばれています。
下の写真はアメリカカンザイシロアリの糞です。

20100826c.jpg

一見すると、植物の種のようです。
もし、窓周りや屋根裏にこのようなシロアリの糞が落ちていたら蟻害の可能性大です。

最近は、メディアでもかなりセンセーショナルに取り上げられています。
ただ、吉村先生によれば、マスコミはむやみに騒ぎ過ぎだとか。

実際は、イエシロアリやヤマトシロアリなどの在来種に比べてずっと小さな群れで活動するため、
食害のスピードも遅く、また、あちこちに急激に拡大しているわけでもないそうです。

大体5年くらいで、同じ地域で被害戸数が2倍くらいになる、そんな状況らしいです。
ですから今の段階で被害地域で重点的に対処すれば実はそれほど怖くないとか。

ただ、アメリカ、特に被害のひどいカリフォルニア州南部ではアメリカカンザイシロアリによる
住宅の被害率が46.8%に上るという数字もあるそうです。

このまま放っておけば、日本でも被害が拡大しないとは言えないので、
とにかく早く見つけて、早く対処すること、が大事ですね。

この他にも、「白色腐朽菌」と「褐色腐朽菌」の違いや特徴といったややマニアックで
専門的な話から、日本に残っている古いお寺など、文化財の多くはメンテナンスを
しなければ100年でボロボロになっていたはずだというウンチク話まで、非常に
盛りだくさんな内容でとても勉強になるセミナーでした。


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